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電気一式 モーターの一番上の部分を裏返したところ
で、これが発電・点火装置一式です。
トランジスタユニットを取り付けたステータ
ベースに、コイルが中に入れられている
かたちです。
点火時期の調整、モーターの停止は右の
棒(タイマハンドル)を持って回すことで
行います。
上の2本のコード(プラグコード)は点火
プラグにつながります。
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321型用キャブレタ
ヤマト発動機製(形式YC2836-1)です。
普段はカバー(吸気サイレンサ)を
取り付けているので見えませんが、
モーターの前端に付いています。
エアファンネル、スロットルバルブ、
フロート室などで構成されています。
エアファンネルは301型のアルミ製から
樹脂製に変わりました。
この奥にインレットマニホールドが付き、
リードバルブがあり、クランクケースへと
つながるわけです。
中央の円形の部分から外気を取り入れ、
棒状のノズルから出る燃料と混合します。
その下部のダイヤル(メタリングニードル)
を回すことで空燃比を変化させます。
レース中にモーターに手を伸ばしている
のは、これを操作しているのです。
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減音型(301型)用キャブレタ
吸気サイレンサの消音室の穴に
はめるため、標準型とはエアファンネル
(キャブレタ先端)の形状が異なって
います。
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標準型(302型)用キャブレタ 減音型用とはエアファンネルの形状が
異なっています。
以前は自動車用で有名なミクニ製
(型式BV-36)でした。
(上写真はヤマト発動機製)
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ピストン 上側の2本の溝にピストンリングを取り
付けます。つまり、ピストンリングは
1機につき4本あるのです。
上面に矢印がありますが、この方向
(つまり手前)が上になります。
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ピストンリング メッキされたものとそうでないものの2種が
あります。(メッキのほうが堅く、すり減り
にくいが、アタリがつくまでに時間がかかる)
専用工具で広げながらピストンに取り付け
ます。
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シリンダケース この中にピストンが収まるわけです。
手前がモーター後部側で、シリンダヘッドが
取り付けられます。左側にはエギゾースト
フランジが取り付けられます。
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クランクシャフト 実際にはコンロッド(コネクティングロッド)
も組み込まれた状態で、これごと交換
します。
クランクケースの中に収まっています。
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ギヤケース モーターの最下部全部です。
手前のプロペラシャフトにプロペラが付く
わけです。
下のフィン状の部分はスケグと呼びます。
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リードバルブキャブレタ(正確にはインレットマニホールド)
とクランクケースの間に付きます。
右手前がリードバルブで、奥がシールド
プレートで、左のようにバルブプレートに
この2つを取り付けます。
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点火プラグ(スパークプラグ)
現在は全てNGK製で、数種類あります。
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安定板 荒天時に装着するアルミ製の板で、
長さ×幅が415×160mm・435×160mm・
455×170mmの3種類製造されており、
宮島では一番小さな415×160mmの
ものを使用しています。
取り付け方は下欄を参照してください。
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安定板取り付け前 写真は下段が後方に10mm長い、ロング
キャビテーションプレート仕様のモーター
です。(江戸川を除く全場共通)
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安定板取り付け後 このようにモーター下部のキャビテーション
プレート(上下2段のうちの上段)に被せる
ようなかたちで取り付けます。
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温水パイプ取り付け前 通常、冷却水は右のエギゾーストフランジ
からそのまま排出されます。
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温水パイプ取り付け後 冬季の温水パイプ取り付け時は、一部の
冷却水がいったんキャブレタ内部を
通って、凍結防止のためにキャブレタを
暖めた後、排出されています。
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回転計 RT-1
現在は使われていない回転計です。
モーター調整のために使うもので、
レース中は取り付けていません。
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回転計 RT-1
RT-1では回転数の検出は、本体に接続
されたアンテナで行っていました。
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回転計 YT-10
上のRT-1の後継の回転計で、現在
使用されているのはこちらです。
表示パネルが大きくなり、検出方式が
変更されました。(右写真参照)
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回転計 YT-10
回転数の検出は、本体に接続された
コードを、クリップによりプラグコードに
接続して行っています。
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チルトアジャスタ
ボートの外側、スターンブラケット下部に
取り付けられています。
左の5角形のものがそれで、これを回転
させることで奥に見えるシャフト(ブラケット
ボルト)の位置が変化し、モーター下部の
スイベルブラケット(写真右の部分)に取り
付けられたスラストピース(シャフトが実際に
当たる部分で、交換できます。)がその
シャフトに当たることで取り付け角度が
変わります。
スラストピースは、ナイロン製のものが標準
ですが、宮島ではステンレス製のものを
使用しています。
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チルトアジャスタ
左から「-0.5/0/0.5/1/1.5」、
「0/0.5/1/1.5/2」、「0/0.5/1/2/3」
この3種類が宮島では用意されています。
つまり、宮島で使用できるのは -0.5/0/
0.5/1/1.5/2/3 の全7種類です。
使用できる角度はレース場によって異なり
一番少ない戸田では -0.5/0/0.5 の
3種類です。
左に書いたように、回転させることでも
角度を変えられますが、そのプレートに
使いたい角度がない場合は交換することに
なります。
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ライナー取付位置 宮島ではかなり前に廃止されたため
写真はありませんが、トップライナーと
バックライナーの取付位置です。
写真の位置に物を挟むことで、モーターの
取付位置が変わるわけです。
トップ(トランサム)の場合はチルトをはねた
場合と同じ効果となり、バック上の場合は
チルトを下げた場合と同じ効果となります。
なお、現在はバック上のみ使用されており、
以前はバック下もありました。
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スターンブラケット
ボートの内側です。ボートのトランサムを
挟んで固定します。
締めるネジをサムスクリューと呼びます。
間にある垂直の板はトランサムニーと
呼びます。
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プロペラゲージ
アクリル製で、外形用(右写真)や表面用
(上写真)など、1枚のプロペラに何種類も
必要になります。
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プロペラゲージ
このようにプロペラの穴に差して位置を
合わせます。
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ボートの繋留はモーターのステアリング
バーを繋留装置に繋ぎます。
繋留装置のロックは、自動発艇装置により
自動で解除され、また、左下のロープ
(ボート右横まで伸びている)を引くことでも
解除できます。
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プロペラ
各モーターにはヤマト発動機製と
ナカシマプロペラ製の2枚が用意されて
いましたが、2013年11月よりヤマト製
だけとなりました。
こちらはヤマト タイプS1-改です。
ボス部分(軸の部分)にはヤマト製を表す
「y」をデザインしたものと「S1」の文字が
入っており、縦書きで「17」とモーター
番号を刻印してあります。
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プロペラ
こちらはナカシマ
マークNEW1S-改ですが
現在は使用されていません。
こちらのボス部分には「NAKASHIMA」の
文字が入っており、ヤマト製とは違って
寝かせた状態の横書きで「17」とモーター
番号を刻印してあります。
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プロペラ
プロペラは、シャーピン(穴の部分のピン)
をプロペラシャフトに差し込んで取り付けます。
接触等があった際に、モーターが停止して
いないのにゆるゆると減速し、止まってしまう
のは、このピンが折損し、空回りしているの
です。(事故防止のため負荷がかかると
空回りするようにしてあるのです。)
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プロペラシャフト
矢印の穴にシャーピン(左写真参照)を
差し込みます。
プロペラは、左のプロペラナットで締め、
プロペラナットが緩まないよう割ピンで
固定します。
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ウォーターインテークと排気口(減音型)
冷却は水冷式となっていますが、その
冷却水はキャリアボデー下部、排気口
そばにある小さな穴(矢印)から
取り入れます。
基本的には水がプロペラで押されることで
中に入っていきますが、始動後はモーター
内部が熱くなるため、その温度差でも
吸い込まれていきます。
取り入れられた水はシリンダケースと
エギゾーストフランジを通ってモーター本体
を冷却し、ウォーターニップルより排出
されますが、温水パイプ装着時は一部が
キャブレタを暖めてから排出されます。
また、キャリアボデー内にも入り、排気ガス
の温度を下げつつ排気ガスとともに排出
されます。
現行のヤマト331型・321型を含め、
減音型の排気口は2穴となっています。
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ウォーターインテークと排気口(標準型)
以前使用されていた、標準型である
302型では排気口は1穴です。
矢印がウォーターインテークです。
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大型吸気サイレンサ
現行のヤマト331型・321型のもので、
キャブレタ部を覆っています。
従来の301型のFRPからポリプロピレンへと
材質が変更され、大幅に軽くなって
います。
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大型吸気サイレンサ内部
吸気音削減のため、外気は上の小さい
2つの穴から取り入れられ、奥の吸音室
を経由してから中央の大きな穴より
キャブレタに取り込まれます。
騒音計測値としては、50mの距離で
302型が84dB、301型が82dB、
321型が80dB となっています。
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減音型(ヤマト301型)用吸気サイレンサ
ヤマト331型・321型のものより小ぶりで、
FRPで成形されています。
ワイヤーガードはありません。
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標準型(ヤマト302型)用防水カバー
小型で、ポリプロピレン製で非常に軽い
です。
写真右側に付いているアルミ製の部品は
ボーデンワイヤー(スロットルのピアノ線が
中を通っている)の変形を防ぐワイヤー
ガードです。
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減音型(301型)用吸気サイレンサ内部
内部の消音室もFRP製で、重量がかなり
重くなっています。
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標準型(302型)との比較
左が減音型用の吸気サイレンサ、
右が標準型用の防水カバーです。
標準型用の中には何もありません。
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製造銘板 この写真では見えにくいですが、ヤマト
301型を表す「MODEL 301」で、「No.」が
製造番号です。
この銘板はスイベルブラケット上部に
貼られていましたが、ヤマト321型から
廃止されました。
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登録済み刻印 舵輪のマークが競走会のモーター登録
刻印で、交換されることのないクランク
ケースに刻印されています。
選手に登録番号があるのと同様に、
ボートやモーター、審判員、検査員にも
それぞれ登録番号があります。
左の数字は機関番号(製造番号)で、
登録番号とは異なります。(登録番号は
モーターには明示されません。)
登録番号は2017年9月現在、5300番台に
突入したところです。(9999の次は0001に
なるようで実際には十数万機が登録
されています。)
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スタータロープ
水に沈むようおもりの付いたもの(左)
水に浮くもの(右)の2種類あります。
水に浮くタイプは浮遊物となる恐れが
ありますが、回収できるため環境には
良いのです。
レース場によってどちらかを指定して
いたり、どちらでも使用可能だったり
しますが、宮島では沈むタイプを指定
しています。
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