ボート

ヤマト発動機株式会社製 YM-730型C級ハイドロプレン
               (カウリング:Cカウル3改 重量6.6kg)

 全長2895mm 全幅1316mm 重量69kg(カウリング除く)

 その他に江戸川専用のYM-740(D級)があります。

 性能差をなくすため、モーターともども1年間で廃棄されます。一部は広島支部選手の
 練習用として使用します。
 宮島では毎年9月にモーターと同時に入れ替えます。
 (他場のボート・モーターの入れ替え時期については
こちら

ボートの全体写真はこちら カットモデルはこちら 下の写真と比べてみましょう!

 

   


艇底(ていてい)

  ボートをひっくり返したところです。

  接水面積を減らし、縦安定性を高める
  ために段(ステップ)が設けてあります。

  
真ん中の銀色のものがフィンです。





フィン

 こんな小さなものでも他艇に乗り上げたり
 してはずれると、ボートが流れて全く旋回が
 できなくなってしまうという大切なものです。

 基本は長さ260mm×高さ73mm、取付
 位置がボート後端より720mmですが、
 江戸川では取付位置が700mmとなって
 います。



スロットルレバー

 2本のうち左の方のみが動きます。

 手を離すとバネの力で元に戻りますが、
 戻った時の角度は手の大きさに合わせて
 変更できるよう、チルトアジャスタと似た
 ものが付いています。

 モーターにはピアノ線でつながっています。

 レバーの上にはレバーをロックするボタン
 がありますが、エンジンの始動や調整の時
 に使うもので、レース中は使用しません。
 (写真では少し前方に倒してロックして
  います。)



ステアリングホイール

 右手だけで、送りハンドルで操作します。

 モーターのステアリングバーには
 ワイヤーでつながっており、このように
 ステアリングホイールボスにワイヤーを
 巻き付けてあります。取り付け高さと
 回転の重さは調節できます。










パドル

 ボートの前部右側(ハンドルより奥)に
 矢印のゴム製のストッパーで固定されて
 います。
 (写真は収納部より取り出した状態です。)

 なお、ステアリングワイヤーは、モーターを
 装着していないので垂れ下がっています。



艇番(ていばん)

  このようなロックでカウリングの穴に取り
  付けます。90゚回転させると留まります。
  (写真右上は裏側から見たところ。)







艇旗(ていき)

  木製の棒に差し込み、旗に付いたゴムを
  フックに掛けます。

  旗棒の根元はゴム製のため、めったに
  折れることはありません。








選手名

 艇番と同じようなプレートを使用している
 レース場も多いですが、宮島ではシールを
 右側カウリングに直接貼っています。
 そのため、毎節貼り替えることになります。

 なお、女子選手の場合は赤文字になり、
 G1以上の開催では左側にも貼られます。
 また、同姓の選手が出場している場合は、
 このように名前の1文字が小さめの字で
 付けられます。



雨よけ

  雨が降り込まないような屋根であれば
  よいのですがそうもいかず、雨天時には
  このようなものをカウリングの上に被せ
  ます。(本番・展示艇のみ)

  
材質はカウリングと同じFRP製です。










重量調整用ウエイト

 重量調整の際はカポックの上から着る
 ベストか、このボート用のものかを選ぶ
 ことができ、併用もできますが、ベストの
 ほうが好まれます。(ベストによる調整は
 3.5kgまでなので、それ以上の場合は
 必然的にボート用を併用します。)

 敷きゴム(ウレタン)の上にゴム製の
 おもりを載せます。

 ベルトで止めるのですが、これはベルトが
 黄色です。つまり、5kgのおもりなのです。
 3kgならもちろん赤。一目で分かります。



エアホール

 転覆時にボート内部の空気が抜け、
 舳先を上にして沈むようにするために
 つけられています。(舳先が水上に出る
 ため、裏向きのままよりも他艇からの
 視認性が良くなる。)

 なお、通常はカウリングで隠れているので
 
見えません。



カウリング前部

 エアホール付きのボートは、カウリングに
 空気抜きの穴が空いています。
 (YM-730型よりエアホールは標準装備と
 なりましたので、カウリングの穴も全て
 装備されています。)






ソフトバウ(タイプ3)

 人身事故防止のため、先端160mmが
 合成ゴム製となっています。
 これに伴い、
YM-710と比べて艇旗の
 位置が先端より300mmの位置から
 370mmの位置へと変更されています。

 このソフトバウは接触時の挙動向上や
 劣化防止の観点から時々改良が加え
 られています。

 このソフトバウがスタート前または
 スタート時に脱落した場合、その艇は
 返還欠場となります。(スタート後の
 脱落は、欠場・失格等にはなりません。)



カウリング未装着の状態

 座席の敷きゴムの下は、このようにスノコ
 になっています。















あかくみ

  ボートに入った水をこれで吸い取ります。

  ただのスポンジです。ボートの最後部に
  ゴムバンドで固定してあります。

  スタータロープはこの下にしまいます。



デッキ内部

  ハンドルより前方のボート内部を見た
  ところです。
  このような構造となっています。
  左から伸びている棒は格納状態の
  パドルです。




製造銘板

 ボート名とはボート番号で、この写真では
 見えにくいですが、製造番号とともに刻印
 されています。

 種別「CH」とは、C級ハイドロプレン
 (Hydroplane)の意味です。

 この銘板はハンドルの左側、エンド
 コーミングに貼られています。




登録票

 こちらは競走会のボート登録番号です。

 選手に登録番号があるのと同様に、
 ボートやモーター、審判員、検査員にも
 それぞれ登録番号があります。
 2017年9月現在、300番台に突入した
 ところです。(9999の次は0001になるようで
 実際には十数万艇が登録されています。)

 こちらはハンドルの右側にあります。


 
 
登録票

 全国モーターボート競走会連合会時代は
 このようなデザインでした。


   

ボート

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