ボートレーサー養成所 PART1

 このページは、ボートレーサー養成所公式のものではありません。
 訓練内容等、実際と多少異なる可能性もあります。

 山梨県本栖研修所に代わり、平成13年(2001年)3月より選手養成が
 行われている新研修所、
 日本モーターボート競走会 「ボートレーサー養成所」です。
 平成17年(2005年)3月に、講堂、展示ホール、選手・実務者定期
 訓練用宿泊設備が備わった2号館が増築されました。
 平成22年(2010年)3月までは「やまと競艇学校」、その後平成29年
 (2017年)3月までは「やまと学校」という名称でした。

 選手・審判員・検査員とも、ここで1年間厳しい訓練を受けることに
 なります。(審判員・検査員は両方の登録を1年間で修得できます。)

養成所の建物内部はこちらから

ボートレーサー養成所公式ホームページへ

旧・大和町商工会ホームページへ
(ボートレーサー養成所の詳しい取材記事があります。)

柳川市ホームページへ
(「広報やながわ」で養成所が紹介されることがあるかも?)



※ 競走会各支部の方へ

選手募集・職員募集等で利用される場合は、直リンク・画像の使用など
自由にされてかまいません。ただし記述内容の保証はできません。
(^^;
 


 


教官たちが訓練生のみなさんを優しく迎えてくれます(笑)



【所在地】

福岡県柳川市大和町(旧 山門郡大和町)大字大坪54-1

西鉄柳川駅よりタクシーで約15分・2300円程度
国道208号線徳益交差点を右折し有明海沿岸道路(側道)に入る
大和南インターチェンジ入口から県道771号線(谷垣徳益線)に入り
永田水路に沿って大和干拓を目指して下さい

(下図:ボートレーサー養成所パンフレットより/有明海沿岸道路は未記載)
 

 

畑などが広がる中に、それはあります


 


大きな地図で見る

 


【概要】

敷地面積:398,289平方メートル
建築面積: 13,865平方メートル
延床面積: 16,424平方メートル

第一水面:520m × 200m × 2.1m
第二水面:480m × 140m × 2.1m


(下図:ボートレーサー養成所パンフレットより)
 

 

 

【見学について】
(過去の情報ですので現在は異なる可能性もあります。)

一般見学日:毎月第二木曜日 9時〜16時頃
        ただし、ボートレーサー養成所への事前予約が必要です。
        なお、特別行事や試験等と重なる場合は見学できません。

団体(大人数)の場合は、柳川市役所商工観光課観光係を通して
申し込みをすれば、その他の平日も見学が可能になることがあります。

ボートレーサー養成所…TEL:0944-76-5051
柳川市役所商工観光課観光係…TEL:0944-73-8111 内線253

 


 

【ボートレーサー養成所の一日】

6:00 6:10 6:30〜 7:00〜 7:50 8:00〜 12:00〜 13:00〜
起床 点呼・体操 掃除 朝食 国旗掲揚 課業 昼食 課業
16:55 17:00〜 17:45〜 19:00〜 21:00〜 21:30 22:00
国旗降下 夕食 自習 入浴・自由時間 掃除 点呼 消灯・就寝

 

ここでは土日さえも自由ではありません。
土曜日は午前中が整備の自習、午後が学科の自習、日曜日は午前中が草むしり等の
作業、午後にようやく休務となります。

外出ができるのは、夏期・冬期休暇といくつかの行事を除くと、1年間で約4回ほどの
外出日だけ。
夏期休暇が7月から8月にかけての約10日、冬期休暇が正月をはさんだ約10日となって
おり、自宅に帰ることができるのはその休暇の間だけです。

なお、現在、選手養成員は、たとえ養成所外であっても飲酒は一切禁止で、さらに、
指定された携行品以外全ての持ち込みは禁止されています。(雑誌・携帯電話・テレビ・
ラジオ・パソコン・ヘッドホンステレオ・ゲーム機等)
そして、電話をかけることができるのも、土曜の夜と日曜日一日中だけとなっています。
また、髪型も、男子は丸刈り、女子はショートカットで、当然染めたり、脱色したりなどは
厳禁です。

卒業までの1年間は我慢を強いられることになります。(1年ぐらい我慢して下さいよ…)


ちなみに、起床時には放送で小鳥のさえずりが流れ、続いてバッハの「
G線上のアリア
が厳かに流れ出し、とどめにブザーが鳴り響きます。(笑)
(「G線上のアリア」のMIDIファイルは、ひと さんの「SONIC GALE」より頂いたものです。) 

 


 

【主要行事】


(行事の行われる月は、左が偶数期、右が奇数期です)

 入所式       ( 4月/10月)
 テーブルマナー講習会( 4月/10月)
 第1回班別試験    ( 5月/11月)
 父兄参観      ( 6月/11月)
 第2回班別試験    ( 7月/12月)
 進級試験      ( 8月/ 2月)
 第3回班別試験    (10月/ 4月)
 第4回班別試験    ( 1月/ 7月)
 修了試験      ( 2月/ 8月)
 資格検定試験    ( 3月/ 9月)
 修了記念競走・修了式( 3月/ 9月)

 
(その他行事例)

 マラソン大会 駅伝 バーベキュー大会 講師講話
 ゴムボート大会 餅つき大会 ボートレース場見学
 献血 武道 登山 演習火災呼集
 

 

楽しそうな行事内容もありますが、試験も当然行われます。

進級試験時は、以下の場合に退所となります。
 1.進級試験において、全8科目中、60%未満の科目が3科目以上ある場合
 2.総合成績において、学科・整備・操縦科目のいずれかが60%未満の場合

修了試験時は、以下の場合に留年もしくは退所となります。
 1.修了試験において、全6科目中、60%未満の科目が3科目以上ある場合
 2.総合成績が60%未満の場合

※総合成績とは、直近2回の班別試験と進級試験とをある割合で合算した成績です。

また、以下の場合にも退所となります。
 1.班別試験において、学科・整備・操縦科目のいずれかの得点率が60%未満の場合
 2.リーグ戦において勝率が著しく低い場合または事故率が著しく高い場合

 


 

【教科概要】

  学 科 実 技 その他
選 手  関係法規 内燃機関 電気工学 流体力学 材料学

 操縦学 整備学 気象学
 操縦実技

 整備実技

 体育

 精神訓話

 選手心得
 
審判員  関係法規 内燃機関 電気工学 電子工学 無線工学

 電算機概論 流体力学 材料学 操縦学 整備学 気象学

 写真学 審判機器概論 その他

 審判実技

 操縦実技

 整備実技

 競技運営
 
 体育

 精神訓話

 審判員心得
検査員  関係法規 内燃機関 電気工学 電子工学 無線工学

 電算機概論 流体力学 材料学 操縦学 整備学 気象学

 機械工学概論 船体構造 製図法 燃料工学 その他

 検査実技

 操縦実技

 整備実技

 競技運営

 ボート・モーター
    性能実験

 機械工作法

 船体工作法
 
 体育

 精神訓話

 検査員心得

 

選手の場合の主な訓練内容は下記の通りです。
 入 所〜3ヶ月…基礎訓練(慣熟航走・単独旋回・装着・分解組立)
 4ヶ月〜7ヶ月…応用訓練(複数艇での旋回・スタート練習・性能向上整備
             ・プロペラ修整)
 8ヶ月〜修 了…実戦訓練(模擬レース・モンキーターン・リーグ戦)


入所から6ヶ月までが「第2小隊」、それ以降修了までが「第1小隊」と呼ばれます。
なお、「第3小隊」は実務者(審判員・検査員)養成員で、「第4小隊」は定期訓練参加者
(現役選手・審判員・検査員)です。

1年間での訓練時間は期によってバラツキがありますが、だいたいこれぐらいになって
います。
 操 縦:約950時間
 整 備:約550時間
 学 科:約280時間
 その他:約140時間


「その他」にはこのようなものも含まれています。
 徳育(倫理意識の向上)
 ビジョントレーニング(スポーツビジョン能力の向上)
 メンタルトレーニング(集中力・イメージ力等の潜在能力の活用)
 マシントレーニング(基礎体力の向上、筋力の強化)
 選手招聘(しょうへい)訓練(現役選手による操縦、プロペラ修正等の指導)
 整備士招聘訓練(現役整備士による指導)
 現地訓練(ボートレース場・碧南訓練所での訓練)

なお、リーグ戦での成績により、以下の条件を満たした者は、デビュー期(5〜10月または
11月〜4月)にB1級と同等のあっせん日数が与えられます。
この場合、原則として前半3ヶ月間は地元及び近接地区へのあっせん、後半3ヶ月間は
全国へのあっせんとなります。
 勝  率:6.50以上
 二連対率:30.00%以上
 事 故 率:0.70以下
 (最低出走回数はリーグ戦実施状況を考慮し別に定める)


 


 

【競走水面】


第一水面(520m×200m×2.1m)




第二水面(480m×140m×2.1m)




手前:第一水面/奥:第二水面

 このようにすぐそばにあり、向きが90度
 違っています。




第一水面

 右に見えるのがA棟、左がB棟(居室)で
 水面はすぐ横にあります。
 写真手前がホームストレッチです。


 


主審判棟

 スタンドがないので、コーナー審判室の
 ように見えます。


 


第一水面ピット

 建物後方が第二水面のバックストレッチ側
 です。
 ピットは2つの水面のどちらも2マーク側、
 短辺方向に設置されています。



第二水面ピット

 左手前の建物がレース進行を行う競技棟
 です。(第一水面にもあります。)





第一競技棟

 水面が見渡せるだけでなく、各審判棟に
 設置されたカメラの映像も見ることができ、
 全てが手に取るように分かります。



第一競技棟

  ピットや装着場に設置されたカメラで
  しっかり監視できます。




揚降装置

 揚降装置のない本栖と違って着水が
 楽になりました。
 その代わり、体力づくりが欠かせません。



装着場

厳しい教官(黄色い服)の下で・・・





ボート

 訓練生用のボートです。
 以前デッキにはカウリング同様の赤い
 ラインも入っていましたが、現在は省略
 されています。
 男子は赤いカウリング、女子は黄色と
 区別されていましたが、現在は男女とも
 赤色です。(下欄参照)
 ネームプレートの文字色は従来通り
 男子は黒、女子は赤となっています。
 (現在黄色いカウリングは教官や招聘
 選手用に使用されています。)
 艇番部分の数字は年齢順に付けられた
 整理番号です。
 艇旗は本栖時代に作られたもので、競艇
 シンボルマークと「MOTOSU」という文字が
 入っています。

 ちなみに94期の4284山本良一選手と
 4275菅野はやか選手のボートです。



ボート

 ハンドル下のニーパッド(膝受)は
 養成所 特注装備です。




















ボート

 リーグ戦優勝者のカウリングには☆が
 付けられ、これは第1戦と第2戦の優勝を
 表しています。
 (「215」はボート番号です。)




ペアボート

 レース場ではまずお目にかかれない
 白一色です。

 選手養成訓練入学二次試験においても
 これを使用します。



整備風景

 中央のように、現在は女子も赤い
 カウリングで、ネーム板の文字が赤色です。

 ちなみに96期の4347魚谷香織選手です。
 (左は4331三好勇人選手、右は4344新田
 雄史選手のボートです。)



気をつけましょう。









   

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修了記念競走優勝者

(第106期選手養成訓練 第2回現地訓練)

(第104期選手養成訓練 第4回現地訓練)


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