【可変ピッチプロペラ】
現在、競走で使用されるプロペラは基本的に選手の所有物で、叩いたり、延ばしたり、レースに合わせて微調整をしながら使用されますが、これは航走中に羽根の角度を変えられるプロペラで、自動車の変速装置のような効果があると言えるでしょう。
(説明パネルより)
1.開発コンセプト
競走中の“キャビ”による事故防止とレースをより面白くするプロペラの開発
2.可変ピッチプロペラの構造の特長
ボートの競走中にプロペラのピッチ(プロペラの翼の傾き)を変えることができる。
したがって、操縦者が意図的、作戦的にピッチを選択、変動させ、最適な加速性、減速性、直進性を得ることができる。
3.性能
最高速力:82.5km/h
周回タイム:1分50秒74
可変の効果:ピッチアック3度 → 2.8秒アップ(1周回)
加速性、減速性が良い
4.機構
・ 手動式
改造したスロットルレバーを上下に動かすことにより、操縦者が自分の意思でピッチを任意に変更することができる。
・ 電動式
スロットルレバーにリミットスイッチを取付け、これにコンピューターを接続することにより、スロットルレバーを開くとプロペラピッチが弱くなり、加速時にスロットルレバーを握り込むと、自動的にピッチが強くなる。ピッチの変更のタイミングは任意に設定できる。
5.プロペラの仕様
・手動式用
直径:175.0mm
ピッチ:217.7〜245.2mm
変更範囲:-1〜2度
・電動式用
直径:172.0mm
ピッチ:221.9〜249.4mm
変更範囲:-1〜2度