Q.展示タイムの計測方法は? また、どの程度参考にしたらよいのでしょうか?
A.展示タイムの測定方法ですが、レース場によって少し異なります。
一部レーザー等を利用した自動計測をしている場もありますが、手動計測が主流です。
自動計測している場では、左側カウリング横に小さな反射板が付いています。(必ず付いているかどうかは未確認です。)
宮島は判定用カメラ映像を利用した自動計測で、測定区間は、周回展示航走2周目バックストレッチのセンターポール裏(スリット裏)から第2ターンマークまでの150mです。
特殊な例としては、スリットライン通過時に瞬間的な秒速を測定し、その秒速から150mタイムに換算して、公表している場もあります。
なお、全場150m換算でのタイムを公表していますが、施設等の都合により、計測距離が150mではない場も一部あります。
(以下、個人的見解です。)
展示タイムは100分の1秒単位で公表されていますが、手動で10分の1秒(0.1秒)、自動で100分の5秒(0.05秒)ぐらいのタイム差はほとんど無視してよいと思います。
なぜならば、先行艇による曳き波の影響や、直線的に走った場合と少し斜めに走ってしまった場合等による誤差があるからです。
また、強風時には波や選手の乗り方がタイムに影響してきます。
もともと展示タイムというのは、ファンに情報として公表するために計測され始めたのではなく、(他艇より著しく遅い、など)出場させてもよいかどうかを判断する目安として測定されていました。
実際、昭和61年3月までは「展示タイムは公表してはならないこと」とされていました。
なお、展示タイムは伸び切った状態(ほぼ最高スピード)での比較となるタイムです。
出足やまわり足は、ピット離れや旋回を参考にすると良いでしょう。